上諏訪温泉のシンボル『片倉館』

諏訪湖の湖畔にある広い敷地に煉瓦造りの、このお城のような洋館。
イメージ 1
これが温泉施設でございます《*≧∀≦》。前回も来たけど、ヤッパ上諏訪温泉に来たなら、ココに突撃しなきゃダメでしょ。
イメージ 2
この施設(HOTELではなく共同浴場です)、建物だけを利用して、あとから共同浴場に改造した、と言うわけではないンです。初めから「浴場」として建てられたものなのです。
それも、なんと造られたのは昭和3年の事です。
敷地は広く100台近くの車が駐車できます。
イメージ 3 イメージ 4
【国の重要文化財指定】です。この施設、コチラの説明ではこう書かれております。
イメージ 5諏訪湖のほとりで明治の初めに製糸業を起こし、シルク・エンペラーとして、世界に知られる一大コンツェルンを気づき揚げた、片倉家同族が総業50周年の記念事業として、昭和3年に地域の人々のための温泉保養施設と、講演会や各種会合ができる会館を併設した「片倉館」を建設しました。
片倉家の当主二代、片倉兼太郎が欧米視察旅行で学んだことそれは、地域に対する企業の社会貢献でした。その中で特に健康福祉施設の充実ぶりに深く心を動かされました。「諏訪にも同様な施設を」と、片倉館建設に取り込みました。
大浴場や休憩室、大広間などの施設。そして、裏庭には一面に白砂をしき池の傍らには小動物が飼われていました。
建築デザインも当時の日本の最先端を行くもので、日本の最高レベルの文化を諏訪に移植しようとした片倉同族の心が感じられます。
設計者:森山松乃助(1869~1949) 竣工:昭和3年(1928)10月 着工昭和2年1月 敷地面積:10,496,42平方メートル(3,175.16坪) 建築総面積:2,479.3平方メートル(745坪) 温泉浴場棟:鉄筋コンクリート2階建て 延べ面積1,310平方メートル(397坪) 会館棟:イギリス式洋風建築2階建て木造 総面積1,303・5平方メートル(395坪) 総工費:約80万円(建設当時の金額)      財団法人 片倉館 』
*因みに…昭和元年(1926)の価格を紹介しておきましょう。当時の1円は2~3千円程度に相当するようです。当時の公務員の初任給が75円だったそうです。現在は18万円くらいですかね?
☆米10kg:3円20銭(約4000円) ☆コーヒー1杯:10銭(350円) ☆ガソリン1ℓ:18銭(136円) ☆映画館入場料:30銭(1800円) ☆ビール大瓶1本:42銭(340円) ()内の価格は3年くらい前。
コチラは隣にある『会館棟』
イメージ 6

イメージ 7
見学は申し込みによりOKです。
イメージ 8

イメージ 9
まだ観光客の方が集まってこないだろうと、お昼時に突撃です。
イメージ 10脱衣所。
奥のドアが浴室になります。
日曜日でしたが思惑通り、それ程お客さんがいない。
チャンスでございます。
ココの浴室・浴槽をご存じでない方はビックリするハズです。
それでは…
イメージ 11
天然温泉を豊富にたたえる大理石造りの浴槽は100人が一度に入浴できるほどの広さがあります。
イメージ 12

イメージ 13
超ラッキー。一時期貸し切り状態になりました。
イメージ 15笑っちゃうくらい豪華でしょ。
イメージ 14
深さ1.1mの底には玉砂利を敷き詰め、立つと心地よい刺激が感じられます。

イメージ 16
まさかココで足の舞が出来るとは…♪しかし…腰が痛いンですから、片腕で躰を支えるのに必死です。
イメージ 19 イメージ 20

イメージ 17また、ステンドグラスや周囲の彫刻、装飾も豪華。
イメージ 18
こんな豪華なお風呂を造っちゃうんだから、もの凄い儲かってたんでしょうな…

洗い場も…
イメージ 21 イメージ 22
それではこの建物の内部も…。二階は休憩所になっております。
イメージ 23 イメージ 24
この二枚の階段部分の画像は前回、2008年の訪問時のものです。
イメージ 25
今回は紅葉真っ盛り。
イメージ 26

イメージ 27 イメージ 35
三階…というかベランダ部分に出ます。
眺めも良く,諏訪湖が一望。
イメージ 29

イメージ 30 イメージ 31
まさに城ですね。
イメージ 32


上諏訪温泉 『片倉館』
イメージ 28上諏訪に行ったらココは外せません。
財団法人片倉館 長野県諏訪市湖岸通り4-1-9 TEL:0266-52-0604 HP 入浴料:大人600円、小人400円(3才以上小学生まで)営業時間:10時~21時(受付は20時30分まで)休館日:毎月第2・第4火曜日 *備品/リンスインシャンプー、ボディソープ、ヘヤードライヤー

イメージ 33同じ敷地内、この施設の向かい側に、白い建物があるのは『諏訪市美術館』です。長野県内で出来た最初の美術館で、国内でも「東京都美術館」「大原美術館」「京都市美術館」「神奈川県立近代美術館」に次いで、5番目に古い美術館です。建築構造は「木筋コンクリート土蔵造平石腰張瓦葺二階建」です。収蔵品も立派です。→収蔵品一覧
お隣はこのHOTELです。
イメージ 34
このHOTELの宿泊客はコチラの入浴が出来ます。

※他の共同湯の記事は、最初のブログでアップ中です→別ブログ