幻日

昨日の午後、西の空に目をやると…
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あ…幻日だぁ~!
急いでデジカメを取りに行って(オイオイオイ~仕事中!)カシャカシャッっと…

幻日彩雲に似てますが、現象は少し違います。
『彩雲』は、雲の水滴による光の回折で生じ、主に高積雲にみられる現象の事で、氷晶でできた雲に光が分解されてできます。
『幻日』は、太陽から離れた位置に光が見える大気光学現象のことで、太陽と同じ高度に出ます。こんな具合に…
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この現象は、雲の中に六角板状の氷晶があって、これが風が弱い場合には、これらの氷晶は落下の際に、空気抵抗のため地面に対してほぼ水平に浮かびます。
ここからは少し複雑な説明になりますが…、
この氷晶の1つの側面から太陽光が入射し、1つ側面を挟んだ別の側面から出る場合、この2つの面は60度の角を成しているため、氷晶は頂角60度のプリズムとしてはたらきます。画で説明すれば簡単なのですが…。
で…この氷晶によって屈折された太陽光は、太陽から約22度離れた位置からやってくるように見えるものが最も強くなるのですね。
 このようにして見えるのが『幻日』と呼ばれます。 
太陽から約22度離れた、太陽と同じ高度の位置に見えます。 
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一言で言えば、 太陽の両脇に出る虹色スポットまたは帯の事です。
この反対側にも見えると思ったのですが、建物が邪魔して…。
この画像のように、赤いスポットと白い帯(虹色で、黄色かオレンジ色も見えてますが…)尾を引いているように見えることもあります。
また、太陽が低いときには上下に伸びた帯に見えることもよくあります。
原理的には太陽高度が61°以下の時にしか見えません。(低いときによく見えると言う事ですね)。太陽と同じ高さに見えます。太陽の両側22°またはそれより少し離れたところ。
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秋の現象ではなくて、気象条件が揃えば、一年中見るチャンスがあります。
前述したように、風が弱い場合で、雲の中の氷晶が落下の際に、空気抵抗のため地面に対してほぼ水平に浮かンでいるとき。雲の中の氷晶の、六角面が水平の時です。