桜 2013年其の⑪『ムラサキザクラ』『オオヤマザクラ』

『ベニヤマザクラ』の特徴が見られる桜です。
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ムラサキザクラ 紫桜
円く大きい花弁で、先端が深く切れ込みます。花弁の濃淡が美しい桜。
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Cerasus serrulata ‘Purpurea’
サクラの属名は日本では長いことPrunus=スモモ属とする分類が主流だったのですが、昨今の研究ではCerasus=サクラ属とするものが増えてきました。
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で…その『ベニヤマザクラ』って?
それがコチラです。
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ベニヤマザクラ 紅山桜
別名は『オオヤマザクラ(大山桜)』
北海道から北陸、中部地方以北、山陰、四国の『剣山・石鎚山脈』などに自生している野生種の桜です。
◇学名: Cerasus sargentii (Rehder) H.Ohba, 1992)(Synonym : Prunus sargentii Rehder, 1908)
*学名の由来はアメリカの植物学者Charles Sprague Sargentに因みます。
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普通の『ヤマザクラ(山桜)』に比べ花や葉が大きいことからこの名があります。別名では、花色が淡紅色であることから『ベニヤマザクラ(紅山桜)』北海道に多く見られるることから『エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)』とも言います。アイヌ語ではカリンパニ。青森弘前の桜並木はこの桜が多く植えられています。
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赤芽の若葉と濃い赤紫色の花のコントラストが美しい桜。鱗片が粘る。 開花時、花弁の色は濃い。
因みに、東北や北海道には『ヤマザクラ』がないのですね。また『ソメイヨシノ』も少ないので、主にこの『大山桜=紅山桜』が花見の対象となっています。花や葉が『ヤマザクラ』に比べ大きいです。

英語圏では『Sargent's cherry』として一般に知られています。