温州ミカン

畑だけじゃなくても、普通のご家庭のお庭や塀越しに最近良く見かけます。
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ミカン 温州蜜柑
室町時代に中国から入ってきた柑橘類がそれまで日本にあったものと比べると、遙かに甘かったことから蜜のように甘い『柑子(かんじ:柑橘の意)』として『蜜柑』と呼ばれるようになりました。
室町時代の文献にはすでに『蜜柑』の文字が存在しています。
◇科名:蜜柑科 ◇属名:ミカン属(Citrusシトラス。レモンの木に対する古い呼び名 ◇学名:Citrus unshiu(unshiu=ウンシュウ/温州)
もっともポピュラーなミカンですよね。
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こんなにたくさん蜜柑🍊🍊がなるのに、収穫しないのかなぁ?
ありや……( ̄∀ ̄ )アレは……
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どうやら……野鳥につつかれておりますなぁ~~
メジロか…ヒヨドリか…それとも?
これだけ食べてるって事は美味しいってこってすな( ◠‿◠ )
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さてさて、この蜜柑ですが……
江戸時代初期の1603年に書かれた『日葡辞書』には「miccann」と書かれていた事から、古くは「ミッカン」と発音していたと思われています。
蜜柑には普通、種がありませんが…種子繁殖は日本ではまれにしか行われません。繁殖効率、未結実期間の短縮、樹勢制御、果実品質向上等のため、日本では通常は接ぎ木によって繁殖を行います。台木としては多くはカラタチ。たまにユズなど他の柑橘を用いることもあります。
さてこの『温州蜜柑』という名前ですが…
中国浙江省に「温州」という地名があることから、温州みかんは中国からの輸入と思われがちですが、温州みかんは中国からの小ミカンが、鹿児島県長島で突然変異によって発生したものが最初。なので……中国には『温州みかん』は存在しません。
太平洋戦争で枯死した、樹齢300年以上と推定される温州みかんの古木が鹿児島県長島にあったという事で、温州みかんの発生は江戸初期だと推定されています。
この温州という紛らわしい名前がついたのは、突然変異に発現した蜜柑は当時は『なかじま蜜柑』や『長島蜜柑』と呼ばれていたらしいです。『温州みかん』の名が登場するのは、1833年。
明治になって、農務省を中心としてこの名が広く用いられようになりました。
みかんの皮を干したものは【陳皮(ちんぴ)】
さてと、それでは花が咲いている時は…と言うと、、、、、
花は白い5弁花です。
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葉は光沢があります。
ありゃ…お客さんですよ。
「どちら様ですか~??」
返事がなかったのですが、多分…
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《カタモンコガネ》ではないかと思います。

コガネムシ科 スジコガネ亜科 ◇Blitopertha conspurcata

それでは雑学です(笑)
缶詰のミカンはどうやってむいてるのか?知ってるかな~?
以前の方法では、まず外側の皮は人の手により剥かれていました。
中身の袋は、0.5%の塩酸に30分ほど浸してから、水洗いして、それを約50度Cに温めた0.5~1%の水酸化ナトリウム(カセイソーダ)に数秒間つけた後、再び水洗いしていました。そうすると中身の皮が見事にはがれるのでございます。パチパチ👏パチパチ👏👏
で…現在の方法は、外側の皮は機械でむいて、中身の袋は、90度Cのお湯に浸して袋をふやかさせます。その後、左右の内側に歯のついたローラーの中に入れてむいています。
当然ですが…この方法は、どちらも日本人が発明したものです。
       
'冷凍みかん』PV