横浜フランス山の風車

横浜、港の見える丘公園にある「フランス山」にあります。廃墟になってますが「フランス領事館跡」です。

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港の見える丘公園の入り口は、みなとみらい線町中華街駅の5番出口を降りるとすぐ。

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フランス橋

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エントランスから続く階段を登ったところにあるのが、旧フランス領事館の跡です。

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 「フランス山」は、かつて日本へ居留したフランス海兵隊の駐屯地でした。1863年06月から1875年03月の期間、フランス海兵隊はこの山に兵舎を建てて駐留していました。その後、海兵隊当局がこの地区の借地権をフランス駐日外交代表部に譲渡し、1894年にフランス人建築家サルダの設計により領事館と領事官邸が建設されたのですね。

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最初の領事館は、関東大震災で倒壊し、1930年にスイス人建築家ヒンデルの設計で再建されてたのですが、1947年に火事で焼失してしまったという事です。
で…現在残されている廃墟は、この1947年の火事の際に焼け残った1階部分だけ。
サルダが設計した当時の領事館は、建坪約24m×18mの規模でレンガ造りの2階建て建造物だったらしいです。

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で…この風車ですが…

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フランス山には当時、上水道が無かったため、揚水用の風車で水を汲み上げていたのですね。

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この風車の基礎部分が、廃墟の隣りに残っているのです。

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ただし、当時使用されていた揚水用風車の外観は、資料が残っていないために詳細は判らない為、同時期に使用されていた風車から想定し、多翼式の風車であったろうと思われるので、この復元された多翼式風車が建てらています。