ノイバラ

現在、調布の『神代植物公園』では【春の薔薇フェスタ】が開催中で、世界中の薔薇の花が来園者を楽しませていますが、里山の近くなどに普通に咲いているこの花も薔薇の仲間です。
イメージ 1
ノイバラ 野茨
日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生しています。
イメージ 2
開花時期は5、6月で、枝先に花径2センチくらいの白い花を総状につけます。
花びらは5枚。
萼片は披針形で反り返り、毛が密生している。
花の真ん中には雄しべがたくさんある。
イメージ 3
少しですが、香りがあります。
◇科名:薔薇科 ◇俗名:バラ属 ◇学名:Rosa multiflora(multiflora=多花の、多数花の)
樹高は1、2メートルくらいですね。半蔓性で、鋭い棘があります。
イメージ 5
葉は羽状複葉で、5~9枚の小葉からなっていて、先頭の小葉がかならず、やや大きいのが特徴です。
葉面は半光沢から無光沢ですが、北海道、東北地方の日本海側には光沢のあるものがあるようです。
丈夫でどこにでも生えてくるので綺麗な割には殆どは雑草扱いのようですね。
品種名としては「Rosa multiflora Thunb.」「R. polyantha Sieb. et Zucc.」「R. multiflora Thunb. var. adenophora Fr. et Sav.」「R. intermedia Carr.」「R. wichurae Koch.」「R. multiflora Thunb. var. calva Fr. et Sav.」をノイバラと呼んでいます。
イメージ 4
艶はなく、裏面に短い毛が生えています。

花の後にできる実は偽果と呼ばれる、子房以外の部分が加わってできている果実で、秋には赤く熟します。
※生薬名を『営実(えいじつ)』と呼び、利尿剤、下剤とされます。
別名は『野薔薇』
花言葉は…「詩」「才能」

ノイバラには刺がある植物という意味を含めて、アガリグイ、アオグイ、グイ、カタラ、シロイチ、コモチイバラ、サンヤニンドウ、シロバラ、ニンドウイバラ、オンナイバラ、ヨメグイなどいろいろな別称があります。※因みにグイやアオグイやヨメグイのグイと言うのは喰いじゃなくて刺のことです笑)。
刺はやや鉤形ですが、まれに刺のないものもあるということで…

神代植物公園の薔薇フェスタは25日までですが、その後も薔薇は残っていますよ(笑)。現在は【牡丹園】の牡丹の花も一緒にたくさんの花を咲かせています。