今年の優秀作品(笑)

京王井の頭線の『渋谷 駅』から二つ目の駅が『駒場東大前 駅』です。
名前の通り東京大学駒場キャンパスがあります。
東京大学駒場Iキャンパスは、【教養学部】【大学院総合文化研究科】【数理科学研究科】。
正門が東大口改札から直結していて、ホームから見える教養学部1号館は安田講堂と似ています。
沿線住民・大学関係者やオイラみたいな散策好き(笑)以外の人では、もしかすると…間違える人もいるかもしれませんね。
学園祭の【駒場祭】とか、桜並木とか、すぐ近くにある昭和4年の建設当時、東洋一の洋館と言われた『旧前田侯爵邸』などは何度か記事アップしています。
そしてコレも…以前に記事アップしていました。

と言っても、この画像のものとは違いますが…。
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コレは『駒場東大前 駅』に飾られていたものです。何かは…見てお分かりですよね。
そう、コレでも案山子なのです。ユニークでしょ。何でこんな場所に??と思うでしょ。

駅の改札を東大口側ではなく、お隣の『池の上 駅』側へ出ます。
コレはその改札前に飾られていましたが、改札を出て線路沿いにすすむと、駒場野公園』があります。
駒場野公園』は、明治時代にはこの土地一帯には、駒場農学校(後の東京帝国大学農学部東京教育大学農学部)があったところです。1978年に東京教育大学は閉学せれ、筑波大学に機能を譲り、つくば市に移転しました。跡地の一角が公園として整備され1986年に「目黒区立駒場野公園」として開園しました。
公園の一角には自然観察舎という展示室があり、動植物に関する資料が展示されています。また、園内には樹木が豊富で、身近に自然と触れあうことができる公園として整備されています。

この公園の直ぐ下に田圃があるのです。小さな田圃ですが、とても由緒ある田圃なのです。
田圃は「ケルネル田圃」といいます。このケルネル田圃は、旧駒場農学校の実習田だったそうです。
かつて明治政府が近代農業に基礎をおく欧米農法を取り入れるため、農業指導者を養成する学校として駒場農学校を設置しました。そこで、ドイツ系統の農学を取り入れるため、『オスカー・ケルネル』氏を教師として招き、日本農業に配慮した土壌、肥料の研究と教育を行ったのです。
つまり、ケルネル田園は、新しい日本農業の指導者を育てた実習地の跡なのです。
現在は、筑波大学付属中学校、高等学校の教育水田として生徒達が実習に利用しているのですが、毎年案山子コンテストがあるのです。
以前に記事アップしたのはコチラでした→駒場東大の田圃の案山子(←田圃と案山子)
で…この画像の案山子が今年の優秀作品というわけです。
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因みにこの場所は渋谷区ではなく目黒区になります。井の頭線では随一、目黒区にある駅。